FUJIFILMの神レンズと言われている『単焦点レンズ XF35mmF1.4R』のレビューをします。
個人的にはまだ10ヶ月ほどしか使っていないレンズではありますが、発売されたのはもう何年も前の話。X-Pro1と同時発売だったんでしたっけ?その辺りの富士フイルム事情や歴史はあまり詳しくありませんが、フジユーザーから長年愛されてきているレンズだということはよく知っています。
僕のブロガー仲間もこのレンズを「神だ!神だ!フォー!!これは売れねえ!買い戻しだ!3回買った!4回目だよ!イェー!!」と売っても売っても戻ってくるレンズと崇め奉りまくっています。
そんな情報を以前からずっと見ていたので、X-Pro2を買うタイミングで同時に購入するレンズはXF35mmF1.4一択だと決めていました。そして買いました。それから10ヶ月ほど使ってみて結構思うこともあり、これは神だ!と思う反面使いにくいなあと思うこともまあなくはないって感じなのでちょいちょいっとレビューをしつつ作例メインでササッとと流していこうと思います。
基本的に僕はスペックとかは気にしていませんし、そういった情報はもうすでにありふれているので、”家族を撮る上でこのレンズは本当に神なのかどうか”ってことにスポットを当てていければなと。
『FUJIFILM XF35mmF1.4 R』レビュー
見ため的にX-Pro2(Pro系)との相性が最高だと思って迷わず購入したXF35mm。
35mm換算52.5mmで(53でいいのかな?)家族写真を撮る僕にとっては少しきつめの距離感です。もともとFUJIFILM X100Fをメインで撮っていたので「離れるのめんどくせえ…!」って思わなかったといえば嘘になります。
実際に僕の奥さんはこのレンズ使いにくいってよく言っていました。
でも写りの面での満足度はかなり高く、ピントがバッチリあった写真のシャープさや開放で撮ったときにたまに魅せるゾクッとするような描写、背景のボケの柔らかさ。この点はマジで最高です。
被写体がグッと浮き上がってくる感じがたまに、たまにですが本当に「うおっ!!」ってビックリすることがあるんですよね。
撮って出しの作例
まずは外で撮った写真
撮って出しかどうかっていうのは別に個人的にはどうでも良い派なんですが、購入するかどうかの判断材料としては重要かなと思って一応。
もしかしたら明るさだけ調整している写真もあるかもしれませんが、色味は変えていませんので!許してください!
フィルムシミュレーションに関してですが、カラーはクラシッククローム以外使いません。たまーに緑がかってたり、多少青い写真もありますが、カメラ内でホワイトバランスをいじることがあります。そういう遊びも結構楽しいんですよね。
ちょっと現代風のフレアっぽいのが出てますね。これは気になるけどまあ良いんじゃない?
凛々しい眉毛(僕に似て濃くなりそうで申し訳ねえ)
F6くらい
撮って出しでこの雰囲気出るなら最高すぎますよね。めっちゃ楽…笑
室内での作例
ちょっと躍動感ある感じ。(ただのブレ) でも嫌いじゃないんですよね。
こういう何気ない写真もしっかり浮き上がるから好き。
F値ををそこそこ絞ったとき(風景など)

F8

F11
色が良い。
このレンズで風景写真を撮ることは全くないですが、全然撮れないことはないと思います。
ポートレート(家族)
グッと浮き上がってて好き。ポートレートにバッチリ使えます。止まってれば全然余裕だし、めちゃめちゃ良い感じに撮れる印象。
暗い室内

ISO1250

ISO2500

ISO3200

ISO12800

ISO2500

ISO2500
カメラとかセンサーの問題もありますが、一応。F値はほぼF2か2.8。
暗いお店などに行ったとき、僕は基本的にISOオートで上限12800にしています。
子どもが産まれてから”撮れてないよりは最低限写っているほうが良い”と思う気持ちが強くなり、ISO12800になってしまっていたとしてもそんなに気にしなくなりました。
気になる方にとっては「なんなんその撮り方」って思うかもしれませんが、この日の写真は結婚記念日のものなので、子どもの写真と同様に撮れていないと悲しいシーンなのでこの撮り方が僕の中で正解でした。
そして、このノイズは僕はそんなに気になっていませんでした…とはいうものの、このレビュー記事の写真はかなり圧縮しているのでISO2500くらいの背景はザラッザラですね。笑
多少いじってる写真の作例
あんまりいじってないんですが、ちょっと緑っぽくなってます。
ちょっとここからダダダっといきますね。
僕は基本的にRAW現像はしなくて、クラシッククロームが乗っているJPEGに対して加工をしています。
元から雰囲気がある写真に対してちょっと色を調整するっていう感じ。このへんは好みですが、JPEGをいじるのが楽しいんです。やりすぎるといろいろ崩壊してくるのでやばいですが。笑
結局こういう家族写真を撮れれればレンズはなんでもいいんだけど
離れたくなくて近すぎた写真。
カメラが進化しているので、オートフォーカスが搭載されたレンズなら多分誰が撮ってもこれくらいの写真は撮れると思うんですよね。
だからこそ、
- そこそこ買いやすいお値段
- 使いやすさ
- 見た目のかっこよさ
ってところが重要になってくると思うんですが、そういう面を考えると…普通にレンズ1本だけ買いたいっていう方、家族だけ撮りたいって方が選ぶレンズではないかもしれません。っていうかほかのレンズを選んだほうが多分良いです。
▼同じ焦点距離の35mmなら多分こっちの方が使いやすい(AFが速い)▼
でもビックリするような写りをするときは間違いなくたくさんあります。
だから、家族写真を撮る”カメラ好きなパパママにはおすすめ”です。なんとなく富士フイルムを使ってるけどオートフォーカスとかやっぱ早くないとなーってところが重要ならば買うべきではないかもしれません。
あ、そうだ。まだその辺の印象について話していませんでしたね。
XF35mmF1.4Rの使いやすさなど機能レビュー
必要っぽいスペックをピックアップ
型番 | XF35mmF1.4 R |
---|---|
レンズ構成 | 6群8枚(非球面レンズ1枚) |
焦点距離 | f=35mm(35mm判換算:53mm相当) |
F値(絞り) | F1.4〜F16 |
絞り形式 | ステップ段差1/3ステップ(全22段) |
撮影距離範囲 | 標準(0.8m~∞) |
最大撮影倍率 | 0.17倍 |
質量(約) | 187g |
フィルターサイズ | ø52mm |
機能面についてのレビュー
- AF(オートフォーカス):言うほど遅くない。みんな結構遅いって言ってる。迷うことは多いけど満足してる(完璧ではない)
- 描写:めっちゃいい。背景のぼかしがスッキリしてる
- 重さ:軽くてちょうどいい
- サイズ感:コンパクトで良い
- 操作性:絞り環がついてるので使いやすい(富士フイルムは当然全部か)
いろいろ大満足してます。
▼よくないところ
- ジーコジーコいうAF音が結構うるさい。(最初はマジで?って思った)
- レンズフードキャップ(初日になくした。5回くらい拾ってもらって1人になったときに気づかずにさよなら)
買ったばかりのころにこんな印象を持ったって話を書いているんですが、正直そこまで心境の変化はありません。
そこそこ長い期間使って改めて言葉にしてみると
- AFの遅さは本当にそこまで気にならない(でも気になる人はいるとは思う)
→X-T3,X-T30という最近のカメラだと結構爆速になるらしいです! - 暗所のAFはめっちゃ迷う
- AF音はやっぱり気になる
- 写りはどんどん好きになるくらい良い
このくらいかなー
んでまあ結局買いかどうかって話ですが。間違いなく買いのレンズです!AF速度が怖いって方は、X-T30とセットで…!
さらにいえば、僕の意見は予測不能な動きをする小さい子を撮る場合は買いかどうかって話なので、ストリートスナップとか変な動きをしないモデルさんを撮るなら100%買いじゃないですかね?
▼僕が使っているボディはこちら
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X-Pro2とXF35mmF1.4Rの組み合わせが楽しい
X-Pro2最高
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