前置きが長いのでセメント鉢の作り方までスクロール!
>>>作り方まで飛ぶ
『植物をもっとオシャレに飾りたい。』
こんな気持ちから鉢にもこだわりたくなり、セメントの鉢や素焼きの鉢に手を出し始めました。
セメント鉢はちょっと高いんですよね。なので今回は自分で作ってみることに。
鉢を自分で作るなんて考えたことはなかったのですが、セメントを使って実際に鉢をDIYしてみると意外や意外。結構簡単でおもしろかったのでシェアしようと思います。
きっかけは、今年種から育て始めたアデニウムの成長スピードが結構早かったので、鉢を増やす必要が出てきたから。
一度植替えをすると2年ほどは植替えをする必要がなくなるので、どうせならオシャレな鉢にしたいと思い、最近気になっていたセメントの鉢を購入しようと探していました。
そして検索をしているとセメント鉢をDIYしている方が結構いらっしゃるんですよね。「じゃあ作れるな!」と思い、数も必要なので試しに作ってみることにしました。
とまあ、ことの経緯はこんな感じなのですが、作り方は簡単で時間さえあれば誰でもできるものですので、よかったらご覧ください。
作業しつつ急ぎめで写真を撮っているのでブレていたりてた写真が足らなかったりしますが、ご了承くださいm(_ _)m
- 水で溶かして緩いままのセメントは排水溝や溝に流さないようにしてくださいm(_ _)m
お住まいの地域の処理方法をご確認ください。 - 穴あけも大切です。
目次
セメント鉢を作るために用意するもの
まずは材料と道具を準備しましょう。
- セメント
- 鉢の型にするための、プラカップ・紙コップ・牛乳パック
- セメントを入れる容器
- セメントを混ぜるためのヘラ・割り箸
- ビニール手袋
- ミョウバン
- 新聞紙やビニールシート(家の中なら)
セメントは多少の速乾性が欲しい
一番大切な材料はもちろんセメント。買うのは初めてのことなので若干迷いましたが、良い商品を買えました。
10分速乾セメントや、水を混ぜるとすぐに固まり始めるセメントもあるのですが、今回は日曜セメントを用意。
水を加えるだけで使用可能で容量は4kg。ホームセンターで手に入るので、手軽にセメント鉢を作り始めることができます。
色はグレートとホワイトがありますが、鉢を作るなら渋いほうが好みなのでグレーにしました。
ホワイトのほうが割高だったこともあります。容量少なめで値段も高いので、ホワイトは貴重なのかもしれません。
100均のセメントでも作れるようなので、なんでも良い気もしますがこのセメントであれば間違いなし。
紙コップ・牛乳パック
作りたい鉢の大きさにもよりますが、紙コップなどを用意しましょう。大きめの紙コップや牛乳パックと、中穴用の小さめのカップを用意します。
牛乳パックは作りたい高さにカット。半分より少し下で切ったのですが、実際はあまり多く入れれないため、かなり高さの低い鉢になりました。
牛乳パックを使う理由は四角い鉢を作りたいのもありますが、ラミネート加工をしてあるので、セメントが乾いたあとにはがしやすいから。
紙コップもラミネート加工のモノを選んだのはそのためです。
上のふたつのカップはイメージなので、実際はホームセンターやスーパーで手に取ってサイズ感を確かめてみてください。
カップ選びのポイント
- 紙コップは内側ラミネート加工をしてあるモノ
- サイズは若干大きめが良い
⇒中穴用のカップを入れるとセメントが溢れそうになるため、実際には予想よりも小さいサイズになってしまいます - 硬くしっかりしているカップ
セメントを入れる(混ぜる時の)容器
なんでも良いのですが、大量に作るなら使ったあと捨てても良いバケツか、プラスチック製の深さのある桶。自宅にいらない容器があればそれでオッケー。
こんな容器があれば良いですね。僕はもっとちゃっちいプラ容器を300円くらいで買いました。
セメント用のヘラや割り箸
割り箸は家に転がっているものが1、2本あれば足ります。ヘラもホームセンターや100圴で売っている安いものでオッケー。
ビニール手袋
肌荒れしてしまう可能性もあるため、ビニールの手袋を用意すると良いですね。僕はしていませんでしたが、多少手に付きます。
わざわざ買うのももったいないのでご自宅にあれば最高です。
ミョウバン
スーパーに売っているミョウバン。また説明しますが、セメントのアク抜きのときに重要なので必ず買っておいてください。
アク抜きをしないと植物が枯れます。
ちなみにミョウバンはこれ以降使う機会がないので、小さいのがあればラッキー。
新聞紙かビニールシート
家の中でやる場合は必要です。ない場合はノートなどで代用するか外で作業をしましょう。
・・・
セメント鉢を作る上で必要なモノはとりあえずはこれくらいです。(注意点のところでも少し紹介しています。)用意すべきモノの種類は結構多いですが、すべてそろえても1,000円前後です。必要無さそうだと感じるのがあればはぶいちゃってください。
念のためAmazonのリンクを貼ってますが、ホームセンターで一気に買うほうが早い気もしますし、値段もそんなに変わらないかホームセンターのほうが安い気がします。
セメント鉢のDIYを開始!!作り方を解説!
セメント鉢のDIYはとても簡単で時間がかからないため、晩御飯の後にでもサクッとできてしまいます。
工程整理
- 新聞で作業スペースを確保し、道具を準備
- セメントを容器に移し、水を入れながら混ぜる
- 混ぜたセメントを紙コップや牛乳パックに流し込む
- 中穴用の紙コップを入れて重しをする
- 数時間乾燥させる(夜に作業する場合は一晩寝かすと完成します)
- カップをはがす
- 水抜き穴を開ける
- ミョウバン水に付けておく
- 完成!!
若干端折っているところもありますが、ざっくり書くとこんな感じの流れになります。
では順番に大切なことや注意点についてに見ていきます。
作業スペースを確保
作業スペースはなるべく広めにとっておいたほうが良いです。座ったまま作業ができるので、僕のようなめんどくさがりな方は、最初にすべての道具を準備しておきましょう。
セメントと水を混ぜ合わせる
あ、いきなり写真がない…。
まあ混ぜるだけといえばそれまでなんですが、セメントのパッケージに
- 【1:1】で水とセメントを混ぜる
- セメント○○gに対して水○○ml
とありますので基本的にはそれの通りでオッケー。
実際に水とセメントを混ぜて、固くて混ぜれないほどであれば水を追加。緩すぎたらセメントを追加してください。
と何度か繰り返してセメントと水を良い感じにしてあげてください。
紙コップにセメントを入れるときのポイント
中穴用の紙コップを入れる時には重しを入れます。ビスを大量に入れても浮いてきますので割りばしを折ってつっかえ棒みたいにしてます。これは効果ありでした。
セメントを容器の半分くらいで収めます。セメントを入れすぎると重しをしたときにあふれそうになります。
ラミネート加工をしてあるコップが断然使いやすかったです。
数時間乾燥させて容器をはがす
3時間くらいでぼちぼち乾き始めますかね。一晩乾燥させるとこのような状態になり白っぽくなるので、水分が抜けているのがわかります。この状態になれば容器をはがすことができます。
牛乳パックやラミネートの紙コップははがしやすいのですが、プラカップは気合いと手を切らないように注意することが必要です。
これで形は完成しました。形作りは結構簡単にできますし、作業時間も短く、乾燥させる時間が若干あるだけです。
ですが、このまま植物を植えてしまうと枯れてしまうので、この次に書く注意点も読んでいってください。
セメント鉢を使う前に注意したいこと
セメント鉢を使う前に注意することはふたつです。
水抜き穴を開ける
植物は水がたまっていると根が呼吸できずに根腐れしてしまいます。そこで作らなければならないのが水抜き穴。
この穴を開けるためにいろいろと試したのですが、結局インパクトドライバーにドリルを付けて穴を開けるという単純な方法で落ち着きました。
用意するモノで紹介できましたが、注意点で紹介したかったのですみません。
セメントはこの方法で穴を開けることはできないと思っていたのですが、意外と簡単に開けることができました。
インパクトドライバーを持っている方は上のドリルビット。
インパクトを持っていないかたはハンドドリルで気合いを入れて回しまくって開けてください。
これで水抜き穴は完成です。
ミョウバン水につける
コンクリート(セメント)は強アルカリ性で、植物はアルカリ性の物質に触れると枯れてしまうのですよね。
そこで鉢が完成したあとには、コンクリートをミョウバン水につけて、水酸化ナトリウムを取り除く必要があります。
詳しくないので、参考にしたブログの通りにやりました。
ミョウバンを買ってミョウバン水を作ります。濃度はざっくりで0.1%。鉢をミョウバン水の中に入れて放置します。
ミョウバン水は翌日、3日後、7日後に交換して、そのまたあとに水道水に交換して〜と放置期間が結構続き、最終的に3週間くらい経ってからpH値を測定。
via. コンクリート鉢を安全に使うには
これで中性に変わるようです。僕はこのブログの方を完全に信用して、pH値の測定はやっていません。植物が枯れなかったので大丈夫だったということですね!
※2019年5月追記
最終的に3週間くらいたってからとのことですが、あく抜きはトータルで1ヶ月ほど置いたほうがいいそうです!
植物によってはアルカリ性分に弱いタイプもいるそうなので、育てている植物についてよく調べてからお使いください。
私の経験上、塊根植物や多肉、ガジュマルなどは問題ありません。
セメント鉢を作るのは簡単なんですが、ここでかなり時間を食います。
でもミョウバン水につけておけばあとは安心です。
ちょっと補足(ツルツルさせすぎた!)
実はこの鉢、僕はペーパー(紙ヤスリ)をかけているのですが、思いのほかツルツルになってしまい少し失敗したかなと思っています。
ガタついていたりボコボコしているからこその手作り感ですので、おすすめの作り方として紹介はしていません。
ですが、ケガをしそうなほど尖っている部分は削っておいたほうが良いですし、ツヤがあるほうが好きなかたはペーパーは必須です。
この辺はお好みでお願いします。作り方や注意点は以上です。
まとめ
鉢を作るのも、記事にするのも長くなってしまいましたが、実際に植えてみるとすごくオシャレでしたので、買わずに作ってみて良かったなと思いました。
最終的に完成した鉢にはアデニウム・アラビカムという植物を植えています。
買った鉢と比べるとまだまだ素人感がすごいですが、次回作るときは塗装でもしてみようかなと思っています。
作業時間と材料や工具代
作業時間 | 2時間 |
乾燥 | 3時間(一晩でOK) |
アク抜き | ミョウバン水1週間+3週間~4週間 |
材料代 | 1,000円~2,000円 |
備考 | 工具がなければ値段は上がります |